ロエベ、アジア最大の旗艦店を上海にオープン

2月18日、スペインの高級ブランド「ロエベ(Loewe)」が上海の静安嘉里中心(ジンアン・ケリーセンター)にアジア最大の旗艦店をオープンした。「カーサ・ロエベ(Casa Loewe)」と名付けられたこの複数階にわたる店舗は、同モールの695平方メートルという広大なスペースを占める。この小売スペースでは、ロエベのレディ・トゥ・ウェア、ハンドバッグ、レザーグッズ、アクセサリーに加え、ジュエリーやホームフレグランスも取り扱っている。

上海カーサ・ロエベの外観は、外装に使用されたエナメル加工の陶製タイルから、印象的な金色の青銅色を放っている。手作りの特性により、各タイルはユニークな輝きを生み出している。この反射する陶器のモチーフは、さまざまな色彩で内装にも継続され、自然光が大理石、コンクリート、ガラスの表面に反射する効果を生んでいる。世界各地の他のカーサ・ロエベ店舗と同様に、上海の超大型店舗も韓東(ハン・ドン)、ポール・テック、ジョン・アレンなど多くのアーティストの作品からなる印象的なアートコレクションを所蔵している。

中国のTwitterに似たプラットフォーム「微博(ウェイボー)」では、「上海ロエベの家」(#上海罗意威之家)というトピックが驚異的な7,598万回の閲覧数を記録した。ただし、このトピックが受けた注目の大部分は、カーサのグランドオープニングに参加したセレブリティに関する投稿からのものであることを指摘しておく必要がある。ブランドアンバサダーの女優ヤン・ミーから、アスリート、アーティスト、建築家まで、多様なゲストがイベントに登場した。

アート作品の選定とオープニングイベントのゲスト選びの両方に、西洋の伝統を紹介しつつ中国の芸術、工芸、文化に敬意を表するというロエベのグローカリゼーション(グローバル+ローカリゼーション)の取り組みが表れている。この意味で、今回のオープニングは昨年の「クラフテッド・ワールド」展示会と、ロエベの最近の旧正月(春節)キャンペーンの継続と言える。

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