エルメス「HERMÈS IN THE MAKING」展を深圳で開催

フランスの高級ブランド エルメスは5月17日から6月1日まで、巡回展「エルメス イン ザ メイキング」を中国南部の広東省深圳市で開催。会場は深圳タレントパーク内のタイドスクエアで、入場は無料。予約は「エルメス アット ワーク」WeChat ミニプログラムから行うことができる。

展覧会名が示す通り、この展示会はエルメス製品の背後にある職人技と匠の技に焦点を当てている。このツアーは2021年10月にコペンハーゲンで始まり、2022年11月には京都でも行われた。深圳は12番目の開催地であり、中国では初めての開催となる。体験は4つのテーマ領域に分かれており、1つ目はブランドの職人的遺産について、2つ目は使用される素材について、3つ目は持続可能性への誓約について、そして4つ目はローカライゼーションについてとなっている。

展示会ではメゾンを代表するケリーバッグ、時計やジュエリー、エルメスのホームウェア部門による手描きの陶磁器から、鞍作りなど馬術スポーツにおけるルーツまで幅広く紹介される。エルメスの複数の部門から職人が参加し、愛用する素材やユニークな技術を実演する。また、ワークショップ、インタラクティブな活動、映像なども会場内に配置され、来場者が体験できるようになっている。

4月下旬、エルメスの市場価値はLVMHを上回り、フランスで最も価値のある上場企業となった。同ブランドは昨年10月、深圳のザ・ミックスC店をより広いロケーションにアップグレードしたばかり。今回の展覧会は、メゾンが広州と香港の間に位置する深圳市に注力していることを示している。実際、エルメスのCFOであるエリック・デュ・アルグエは4月、香港での売上が深圳との競争に直面していると述べた。中国本土がエルメスにとって最も重要な市場の一つであり続けていることが伺える。

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