Le Labo 北京に伝統的な四合院を改装した新店舗をオープン

エスティ ローダー傘下の高級フレグランスブランド「ル・ラボ(Le Labo)」が、北京に2店舗目となる新店をオープンした。上海で4店舗目をオープンした際と同様に、同ブランドは都市の文化をさらに探求。今回は北京の伝統的な四合院(スーハーユエン)様式の中庭住宅を選び、WFセントラルの19番地に最新の店舗を構えた。

この店舗は、中国最後の皇帝である溥儀(プーイー)の従兄弟、溥倫(プールン)王子の修復された四合院邸宅に位置している。 ル・ラボは1年以上かけて、建物の元の構造を維持しながら空間のデザインと改装を行った。5月17日の店舗オープンには、書道レッスンや紙に願い事を書くなどのインタラクティブな体験も含まれていた。

「家」をテーマにした店舗は、四合院の配置に従って3つのエリアに分かれている。 メインハウスは伝統的な中国漢方薬局をモデルにしており、木製の棚にル・ラボの製品をはじめ、トートバッグ、香料原料、ビーカー、計量カップなどが展示されている。東側の建物はパーソナルケア専用で、洗浄製品、ハンドクリーム、ボディクリームが揃う。西側の建物はゲストが自宅にいるようにくつろげる交流の場としてデザインされており、ホームフレグランス、ライフスタイル書籍、ブランドのル・ジャーナル新聞なども展示されている。

ル・ラボは中国での展開を拡大している。今年6月はル・ラボの中国第1号店オープンから2周年を迎え、現在は7都市に計13店舗を展開するまでに成長した。移動式ポップアップ「ル・ラボ・オン・ホイールズ」も今月、北京近郊の海辺コミュニティ「アラニヤ」に再び登場する予定だ。

このフレグランスメーカーは、出店する都市に合わせたディープローカライゼーション(超地域化)戦略を展開し、北京の四合院店舗のような「文化空間」を創出している。「一店舗一戦術」という戦略により、各店舗に独自性を持たせ、地元の人々や訪問者に「感情的価値」を提供している。この戦略は、DOCUMENTSのようなプレミアムブランドから「ホワイトラベル」、「手頃な代替品」、模倣品まで、中国国産ブランドに対する優位性を生み出している。

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