バレンシアガ、世界最大の旗艦店を北京にオープン

5月27日、フランスの高級ファッションブランド「バレンシアガ」が、リニューアルを経た北京旗艦店の盛大なオープニングセレモニーを開催した。三里屯太古里(タイクーリ・サンリートン)に位置する4階建て、1,204平方メートルの店舗は、現在世界最大のバレンシアガストアとなっている。

Image : Balenciaga/Weibo

リニューアルされた店舗のデザインは、フロア全体にコンクリートを基調としたブルータリスト様式を採用し、バレンシアガの前衛的なブランドイメージを継承している。オープニングに際し、同ブランドは創業者クリストバル・バレンシアガがデザインした6点のヴィンテージフォーマルドレスを展示。これらのヴィンテージ衣装は「ドレスの背後にいる女性たち(Women Behind the Dress)」と題された展示会として、北京旗艦店の最上階で初めて中国に登場した。この展示は、1950年代から1960年代にグレース・ケリーやイングリッド・バーグマンといった著名人が着用したドレスを通じて、ブランドとセレブリティクライアントとの関係性に焦点を当てている。

バレンシアガはまた、張小斐(チャン・シャオフェイ)、楊超越(ヤン・チャオユエ)といった女優、陳飛宇(アーサー・チェン)、阮経天(イーサン・ファン)といった俳優、卓球スター王曼昱(ワン・マンユー)、スーパーモデルの王文琴(ワン・ウェンチン)など、ブランドの友人たちを招待した。オープニングイベントでは、マンダリン・オリエンタルホテルのTIAOバーが軽食とドリンクを提供。さらに、アップサイクルTシャツ、中国限定カラーのチップスハンドバッグ、北京ダックのバッグチャームなど、限定商品も発表された。

グッチやロエベと同様に、バレンシアガも新クリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリを迎え、移行期にある。ピッチョーリが名門ブランドを自身の方向性で再構築する前に、過去10年間のデムナ時代のポストモダンな外観だけでなく、クチュールにおける遺産を、最も重要な市場の一つである中国に改めて示すことが重要だった。2025年に逆風に直面している高級ブランド業界において、バレンシアガが新たなクリエイティブディレクションでどのように方向転換するかは興味深い展開となるだろう。

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